危険ドラッグの怖さ熱演
りら創造芸術高等専修学校(紀美野町真国宮、山上範子校長)の生徒が県内7中学校で危険ドラッグ乱用防止の啓発劇を演じるイベント「NO DRUG FESTIVAL~危険ドラッグの撲滅を目指して~」(22日~11月20日)のプレイベントがこのほど、和歌山市の県民文化会館で開かれ、県薬務課と作り上げてきた啓発劇「分岐点~もしも危険ドラッグを使ったら~」がお披露目された。
イベントは麻薬・覚せい剤乱用防止運動(10、11月)に合わせて実施。脚本、演出、舞台、役者など生徒が中心となって手掛けた劇で、役者は同課から危険ドラッグを学び、使用例や症状などを忠実に再現している。
プレイベントには保護司や少年補導員ら約200人が出席。学校行事が重なり、うっぷんのたまった高校2年生の少女が、優しかった先輩から「気持ちよくなる」「合法だから大丈夫」などの文句で勧められた危険ドラッグに手を出してしまう物語。少女を危険ドラッグから救えるはずだった〝分岐点〟を少女の友人たちが考える迫真の演技で、観客を圧倒した。
劇は、本紙エリア内では海南市立第三中(28日午後1時半~)、紀の川市立貴志川中(11月11日同)で行われる。問い合わせは同課(℡073・441・2663)まで。
この日のイベントでは、大阪税関和歌山税関支署による講演や麻薬探知犬のデモンストレーションが行われた他、麻薬・覚せい剤などの薬物乱用防止活動に功績のあった個人、団体をたたえる表彰式が行われた。
受賞者は次の皆さん。
【厚生労働大臣感謝状】熊代了三(田辺市)
【厚生労働省医薬食品局長感謝状】湊谷幸三(那智勝浦町)、日高町更生保護女性会(日高町)
【県薬物乱用対策推進本部長(県知事)感謝状】武内優子(和歌山市)、岸裏廣章(同)、出立正則(紀の川市)、大谷典一(かつらぎ町)、井口裕美(有田川町)、薗益喜(御坊市)、濱上正隆(みなべ町)、竹中陽子(那智勝浦町)、紀西保護司会(海南市)