女性の活躍へ 1周年のイコール会議
県内の多様な分野で活動する女性が集まり、自分たちの地域を自分たちで元気にしようと活動する「和歌山イコール会議」(松原敏美代表)の設立1周年記念シンポジウムが7日、和歌山市小人町の市あいあいセンターで開かれ、1年間の活動報告や講演などが行われた。
前半は、資生堂顧問で21世紀職業財団会長の岩田喜美枝さんが「地域経済の活性化と女性の力」のテーマで基調講演。岩田さんは、女性の雇用に関するデータの国際比較などを通して女性の活躍の必要性を話し、日本企業における課題などを指摘した。
さらに、男性には「育児などの家庭責任をしっかり担う」「会社以外の場で活動をする」など、仕事をしている女性には「キャリア作りをあせらない」「育児・介護・夫の転勤などの理由で退職しない」「夢を諦めない」などのアドバイスを贈った。
後半は、同会議の「防災」「地域づくり」「多様な生き方応援」「働き方」「暴力防止」「子育て介護環境」の6つの部会長が、1年間の活動を報告。勉強会や講演会の開催、啓発リーフレットの作成、アンケート調査の実施など、それぞれの成果を紹介し、2年目の活動充実に向けて意気込みを語り合った。
ゲストとして報告を聞いた仁坂吉伸知事は、各部会の活動をたたえ、関係する県政の取り組みなども話した。岩田さんは「1年目は素晴らしいスタートになった。次のステップとして、イコール会議と外とのつながりを広げてほしい」と期待を寄せた。
松原代表は「日常生活で女性として気付くことを拾い出して活動につなげてきた。2年目はさらにステップアップしたい」と話していた。