台北「紀州庵」の写真展 和歌山市役所

 台湾との交流促進事業の一環として和歌山日台交流協会は21~29日、和歌山市役所1階市民ギャラリーで「和歌山と台湾のつながり写真展」を開く。

 台北市の文化財「紀州庵」の今昔を、台湾観光局、台北文化局、紀州庵文学森林の協力を受け、現地の写真を多数展示して紹介する。紀州庵は、台北市の南部の川沿いにある建物で、1897年に和歌山市出身の食品スーパー「スーパーヒラマツ」の先代、平松徳松氏が建築し、料亭として利用していた。

 その後の終戦で、平松氏が帰国した後は公務員宿舎として利用され、近隣エリアで多くの文学者を出した地域であることから、住民運動により平成16年に台北市が文化財に認定し「紀州庵文学森林」と名付けた。現在も火災などから残った離れが修繕されるなどして公開されているという。

 同協会は「1週間限定で、貴重な写真を展示しますので、多くの人に来場してもらえれば」と呼び掛けている。

 問い合わせは同協会の西中さん(℡080・1474・1586)。

紀州庵の今昔が紹介される(チラシより)

紀州庵の今昔が紹介される(チラシより)