女性のチャレンジ賞 西平さん祝賀会
昨年、内閣府主催「女性のチャレンジ賞」を受賞した㈱信濃路社長、西平都紀子さんの受賞記念祝賀会が19日夜、和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)に全国から約400人を集めて盛大に開かれた。受賞式があらためて行われ、盾を手に西平さんは「これからも皆さんと共に精いっぱい、和歌山で、日本で、また世界の懸け橋になれるような自分でありたい」とさらなる飛躍を誓った。
西平さんは、刑務所からの出所者らを雇用し、社会復帰支援に協力する「協力雇用者」としての活動が認められ、昨年6月、県内で初めて同賞を受賞した。
平成16年からはNPO紀州お祭りプロジェクト会長として、いまでは県都を代表する祭りに成長した「おどるんや~紀州よさこい祭り~」開催に尽力。祝賀会のオープニングでは地元よさこいチーム「和歌山MOVE」が登場し、元気いっぱいの演舞で花を添えた。
西平さんは「若い頃はやんちゃで両親に心配と迷惑ばかりかけたが、皆さんと出会い、学び、成長して本日ここにいる。でしゃばりなところもあるが、皆さんの本当にお役に立てるような自分でありたい。一人でも多くの方に喜んでいただけるように頑張りたい」と今後の抱負を語った。
9企業団体でつくる実行委員会を代表し、刑務所出所者らの再犯防止へ就労を支援している「職親(しょくしん)プロジェクト」の中井政嗣代表(千房㈱社長)があいさつ。プロジェクトには西平社長も参加しており、中井代表は「今回の受賞は私たちにどれほど夢と希望、勇気を与えていただいたか計り知れない。本当にありがとう」と感謝した。
来賓を代表して岸本周平、門博文両衆院議員、鶴保庸介参院議員、原一起市教育長が祝辞。乾杯の音頭をとった実行委メンバーの和歌山経済同友会・樫畑直尚代表幹事は「西平さんの周りには本当に多くの人が集まる。西平さんを中心にして、一つでも犯罪の少ない、一つでも多くの笑顔が見られるような社会を」と述べ、出席者全員で杯を上げた。