まちづくりに若者の力を 連携講座

 地域活性化について考える、和歌山市西高松の放送大学和歌山学習センターと県立図書館の第3回連携講座「和歌山、街の光・地域の力」が17日、同館で開かれ、地域住民ら約50人が参加した。

 今回は「若者とまちづくりと地域の力」をテーマに開催。竹内昭浩センター所長、立野淑郎館長のあいさつの後、県立和歌山工業高校教諭の村崎隆志さん、歌手のウインズ平阪さんが講演した。

 村崎さんは「高校生のまちづくり~『総合的な学習の時間』の可能性~」と題して、生徒と共に行ったまちづくりの活動を紹介。授業やクラブ活動などで忙しい生徒でも、総合的な学習の時間を活用することで、まちづくり活動に参加できることを説明。

 地域の小学生や団体と一緒に行った緑化活動などを踏まえて、「高校生がまちづくりに取り組むには世代間交流が重要」「年上の人からアドバイスや支援をもらうことで、生徒が自分を発見するきっかけになる」などと話していた。

 平阪さんの講演テーマは「遠くの神より近くの仲間~世界は足元から~」。道路整備や企業誘致などのハード面のまちづくりも大切としながら、その前に、「若者がふるさとに誇りを持つ和歌山にできないか。他府県で流行したものを取り入れるのではなく、人材や素材も含め地元を見つめ直し、オリジナルを育てていける和歌山になってほしい」と思いを語った。

講演する村崎さん

講演する村崎さん