授業のユニバーサルデザイン研究会

 紀美野町の毛原小学校・長谷毛原中学校で24日、授業のユニバーサルデザイン研究会和歌山支部大会が開かれた。県内の教員を中心に約170人が参加し、「全員がわかる・できる授業づくり」について研さんを深めた。

 筑波大学付属小教諭の高倉弘光さんが示範授業を行い、毛原小の1~5年生13人に音楽を指導。「即興アンサンブルを楽しもう」をテーマに、打楽器を用いたリズムの即興演奏を体験させた。

 「仲間と協力してリズムアンサンブルを楽しむことができる」「音楽づくりの構成について自分なりの考えを持って仲間と関わることができる」が目標。「与えられたリズムのパターンで」「示された順番で」「それぞれのパターン・タイミングで」の順に演奏させ、課題を提示するだけでなく、児童が自ら問題意識を持てるよう授業を進めていった。

 その後、講師の高倉さんが「音楽授業の今、そして問題点」、県教育研究センター指導主事の松下香好さんが「1人1人の教育的ニーズに基づく支援」、筑波大学付属小教諭で授業のユニバーサルデザイン研究会代表の桂聖さんが「国語授業のユニバーサルデザイン」についてそれぞれ講義。この他、毛原小・長谷毛原中のフリートーク活動や公開授業があった。

毛原小の児童に授業を行う高倉さん

毛原小の児童に授業を行う高倉さん