タカショー米国進出 孫会社を設立へ

ガーデニング関連製品大手の㈱タカショー(本社=海南市南赤坂、高岡伸夫社長)は2日、米国ペンシルベニア州に孫会社となる「ベジトラグUSA」を設立する。世界的に大きな市場である北米地域へのガーデニング製品の販売拡大を目的とし、さらにグローバルなビジネス展開を目指す。

新会社は、タカショーのグループ会社でガーデン用品や庭園資材の販売を手掛けるベジトラグ㈱(本社=イギリス)の子会社となる。体をかがめなくてもガーデニング作業ができる菜園プランターや温室セットなどの商品を販売する。

タカショーグループは、開発から製造、販売まで一貫して行う体制づくりを進めており、製造は国内とアジア諸国が中心。平成22年には中国江西省に製造の主力拠点となる子会社を設立し、本格的に稼動を始めている。

今回の孫会社設立により、欧州(ドイツ、イギリス)、オセアニア(オーストラリア)、アジア(中国、台湾など)に加えて北米に拠点を持ち、世界市場でのブランド展開に向けた販売体制を確立することになる。

タカショー取締役総務部長の公門浩さん(49)は「世界ナンバーワンのガーデンライフスタイルメーカーを目標としている。商品を売るだけでなく、庭を通じて人々が健康で幸せに暮らせるお手伝いをしていきたい」と話している。

北米市場に事業展開するタカショー本社

北米市場に事業展開するタカショー本社