平池でフナなど大量死発見 酸欠が原因か
紀の川市貴志川町の平池緑地公園内の池から、フナなどの魚の死骸が相次いで見つかっている。
同市都市計画課によると、7日朝に市民からの通報で認知し、現場で確認したという。11日までに網を使って約40匹、同市のごみ袋で13~15袋分の死骸を回収し、現在も作業を続けている。ほとんどの死骸はフナだが、中には約60㌢のコイもあった。
岩出保健所衛生環境課によると、池の水の酸素量減少に伴う酸欠の可能性が高いという。
溶存酸素量測定の結果、1㍑あたり7・5㍉㌘以上の環境基準を大きく下回る1・1㍉㌘と判明した。池では水面で口をパクパク動かす魚が多く見受けられていた。
酸素が減った原因として、今月に入り温度が上昇したことに加え、プランクトンの増加が考えられるという。また、見つかった魚の死骸は多種ではないことから、ヒ素などの可能性はないと見られている。