吉田染工アントレプレナー大賞 経営者協
県経営者協会(竹田純久会長)が独創的で市場性のある新ビジネスを展開する企業や経営者を表彰する平成26年度「アントレプレナー大賞」に、田染工㈱(紀の川市貴志川町前田、吉田篤生代表取締役社長)が輝いた。地域経済の発展に向け頑張る先進的な女性をたたえる「キラリ!輝く女性ビジネス大賞」には㈱おはなはん(和歌山市加納)の松本章子代表取締役、同奨励賞にはTERRA(同市堀止西、藤井康守代表)の覺野智砂副代表が選ばれた。
吉田染工は、糸染色の工程の全自動化と無人化を行い和歌山の地場産業である繊維産業の高品質、少ロット、短納期に対応。近年は、和歌山で染めた糸を使って編まれた県産のニットをブランド化するため、海外の見本市などにも出展。自社で全自動の編み機を導入するなど、自らニット製品製造にも参入し、関連業種の発展を図ろうとしていることなどが高く評価された。
おはなはんは、昭和57年から「生カップお好み焼き」の製造・販売を手掛け、発売から30年以上経過した現在も年間550万食を販売するトップブランドの地位を築いている。和歌山発のロングセラー商品として、関西地区では大手スーパーなどを中心に人気を集めている。
TERRAは、和歌山の地場産業でありながら、戦後は地盤低下が続いてきた皮革を使った高品質の製品をブランド化し、「きのくにレザー」として県内外に発信しようと事業を展開。国内外に販路を拡大している。
19日、和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれた県経営者協会の定時総会内で表彰式が行われ、竹田会長から受賞者にそれぞれ、表彰状と副賞が贈られた。
吉田代表取締役社長は「事業に関してはまだ実績が出ていないが、これから大きな花を咲かすべく頑張っていきます」、松本代表取締役は「皆さんに支えられた結果の受賞。うれしく思っています」、覺野副代表は「この感激を胸に刻み、日々精進します」と喜びを語った。