政治資金8.1%増 県内昨年分

 県選管は29日、政治資金規正法に基づいて県内の政治団体が提出した平成22年分の収支報告書を公表した。知事選、参院選など選挙が立て続いたこともあり、収入総額は18億9877万円(前年比8・1%増)、支出総額は13億1690万円(同6・7%増)と収支ともに前年を上回った。

 県選管に届け出ている727団体のうち674団体が提出し、提出率は前年比1・5減の92・7%。政党支部は21年は全て提出していたが、22年は2団体の提出がなかった。

 政党の収入総額は10億8491万円(同1・3%減)。内訳は、政治資金パーティーなどの事業収入が前年の3倍以上の1億123万円と大幅に増えた。政党別では、自民党(5億290万円、0・2%増)がトップ、以下、共産党(3億3668万円、1・7%減)、民主党(1億4798万円、6・1%減)、公明党(8421万円、2・6%増)、社民党(1312万円、12・4%減)など。支出総額は8億1090万円(5・3%減)で、内訳は選挙関係費が4876万円(71・5%増)、政治資金パーティー開催事業費が1620万円(71・2%増)と大幅に増えた。その他の政治団体は収入総額が8億1386万円、支出総額が5億599万円。収入上位団体では、仁坂吉伸後援会が21年に5位だったところを2位に順位を上げている。