伝統の「和滋戦」50年 節目に和大が勝利

 和歌山大学と滋賀大学の体育系クラブの定期戦「和滋戦」が、ことしで50年目を迎えた。昭和41年度から続く大学のプライドを懸けた伝統の戦い。ことしも各種目の試合が行われた他、50周年を記念した「丼対決」が2週間にわたって繰り広げられ、例年以上の盛り上がりを見せた。

 和滋戦は、「和歌山滋賀二大学学長杯争奪総合定期戦」の通称。両大学の交流を深めることなどを目的に、開催場所を1年ごとに和歌山大学と滋賀大学で持ち回って開催。滋賀大学では「滋和戦」と呼ばれている。

 和滋戦は、各種目の総合成績で勝敗を決める。これまでの通算成績は、和歌山大学が15勝31敗3分。和歌山大学キャンパスなどで30種目が行われる。

 27日は卓球やハンドボールの試合があり、同日を終えた時点での成績は和歌山大学が11勝10敗1分で1歩リード。28日には空手道など5種目が行われ、最終種目のラグビーを残した時点で12勝12敗3分と互角の戦いを繰り広げた。

 勝敗の行方を左右するラグビーの試合では、後半に奪ったリードを死守した和歌山大学が14―12で勝利。総合成績でも滋賀大学を上回り、通算16勝目を挙げた。

 閉会式では、和歌山大学体育会副会長の村松輝紀さんに学長杯と50周年記念トロフィーが授与され、勝利を喜んだ。

 節目を記念して行われた「丼対決」では、一日の食堂利用者のうち対象丼の販売率で争った。和歌山大学はカツオに練り梅を添えた「カツカツ丼」、滋賀大学は鶏肉や豚肉を使った「肉き和大に勝ち肉丼」を考案し、15日から19日までの期間で対決。2週目の22日から26日までは、ツナに錦糸卵や温泉卵がのった「キヅナ丼」を両大学で販売し、勝敗はいずれも滋賀大学に軍配が上がった。

学長杯などが授与された閉会式

学長杯などが授与された閉会式