国体競技の安全実施へ 自衛隊と協力協定
9月26日に開幕する「紀の国わかやま国体」の競技が安全、円滑に運営できるよう、国体県実行委員会(会長=仁坂吉伸知事)と陸上自衛隊第3師団(小林茂団長)は6月30日、協力協定の締結式を和歌山市のホテルアバローム紀の国で行った。
自衛隊が協力するのは、銃剣道=海南市=、自転車(ロード・レース)=印南町=、カヌー(スプリント)=日高川町=、カヌー(スラローム・ワイルドウオーター)=北山村=、馬術=兵庫県三木市=、ボート=滋賀県大津市=の5競技7種目。総勢242人で会場設営、無線通信網の確保、水難者の救助などを行う。
式には県、関係市町村、自衛隊から34人が出席。協定書に調印した仁坂知事は「自衛隊には災害時にもいろいろとお世話になっており、協力に心から感謝します」、小林団長は「国民的行事に協力できて光栄です」とあいさつした。
関係市町村の国体実行委と自衛隊の覚書の交換も行い、会場地を代表して海南市の神出政巳市長が「全国から訪れる大会関係者を温かくお迎えするとともに、選手が最高の力を発揮できる舞台を整えるべく準備を進めており、自衛隊の皆さまと共に頑張ってまいります」。自衛隊の吉田壮介・第37普通科連隊長は「市町村の皆さま方とスクラムをしっかり組んで、1件の事故もない競技の遂行に尽力したい」と話した。