市高、桐蔭が3回戦進出 高校野球6日目

 第97回全国高校野球選手権和歌山大会は大会6日目の14日、2回戦3試合があり、第2試合は桐蔭が和歌山北を7回コールドの9―0で下し、第3試合は市立和歌山が慶風を5―1で破り、それぞれ3回戦に駒を進めた。

6日目
 第2試合

和歌山北 0 0 0 0 0 0 0 0
桐蔭 1 0 1 1 5 1 X 9

(7回コールド)
 〔和〕稲毛、末永―大坪〔桐〕伊澤由、梅本―草野、林▽2塁打=宮本(和)石井、上山(桐)

 桐蔭は、敵失や暴投で好機を広げながら、1、3、4回にそれぞれ1点を奪った。5回には、2死満塁の場面で、上山が走者一掃の2塁打を放つなど、5点を挙げる猛攻を見せた。投げては先発の伊澤由が抜群の制球力で試合をつくり、継投の梅本が1イニングを締め、得点を許さなかった。

 伊藤監督は「低めの制球が安定してきた伊澤がのびのびと投げてくれた。次は実力も一流の智弁戦。胸を借りるつもりで戦いたい」と述べた。

 和歌山北は5回に連打で無死2、3塁と攻めたが、後続が倒れて無得点。7回にも満塁の好機をつくったが、得点を奪うことはできなかった。

5回、走者一掃の2塁打を放つ上山(桐蔭)

5回、走者一掃の2塁打を放つ上山(桐蔭)


 第3試合

慶風 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
市立和歌山 0 0 1 1 1 0 1 1 X 5

 〔慶〕前田、米田、前田―坂下〔市〕赤羽、稲垣和、稲垣拓―田中▽2塁打=蔭地野、辻野(慶)西山、中山(市)

 市立和歌山は3回、四球で出塁した肥生が盗塁を決め、1死2塁とし、続く西山が左翼線に運んで先制に成功。4回には2本の単打と四球で満塁とし、赤羽のスクイズで手堅く加点した。5、7、8回にも1点ずつを追加。小刻みに得点を重ね、粘る慶風を突き放した。投げては赤羽が6回を無失点に抑え、稲垣和、稲垣拓の継投で締めた。半田監督は「点差以上に苦しい試合だった。クリーンアップに当たりが出たことが次の試合に向けていい兆しになる」と話した。

 慶風は初回に1死満塁の好機をつくったが、後続が倒れて無得点。その後も度々、得点圏に走者を進めたが、あと一本が遠かった。

3回、左翼線に先制の適時打を放つ西山(市立和歌山)

3回、左翼線に先制の適時打を放つ西山(市立和歌山)