和商エース14Kで完封 高校野球13日目

第97回全国高校野球選手権和歌山大会は大会13日目の23日、和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で準々決勝2試合があり、第1試合は和歌山工が田辺工に1―3で敗れた。第2試合は和歌山商が紀央館を2―0で下し、2年連続17回目となる4強を決めた。第1試合終了後には、準決勝の組み合わせ抽選が行われ、第1試合(午前10時)は智弁対箕島、第2試合は和歌山商対田辺工に決まった。

第1試合

田辺工 0 0 1 0 2 0 0 0 0 3
和歌山工 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1

〔田〕那須―畠中〔和〕金、水野―木本▽本塁打=那須(田)▽2塁打=湯川、小池(田)金(和)
和歌山工は1点を追う3回裏、1死から2本の単打と死球で満塁とし、中谷の中前打で同点とした。2点を追う8回も満塁と攻めたが、あと一本が出なかった。

第2試合

和歌山商 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2
紀央館 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

〔和〕吉中―山口〔紀〕楠岡、竹中―久保▽3塁打=吉田(和)▽2塁打=奥畑(和)村中(紀) エースがチームを支えた。和歌山商の左腕・吉中は、キレのある変化球を低めに集め、毎回の14奪三振で圧巻の投球。紀央館打線をわずか2安打に抑える完封で、チームを勝利に導いた。守備では4試合連続となる無失策を記録し、好投するエースを援護した。打線は初回、2死から2本の単打と死球で満塁と好機をつくり、奥畑の右前適時打で1点を先制。続く2回には敵失で加点し、リードを広げた。

田中監督は「吉中がうまく変化球を使い、粘り強く投げてくれた。次もしっかりと勝ち上がりたい」と話した。

14奪三振と好投した吉中(和歌山商)

14奪三振と好投した吉中(和歌山商)