海南の画家・池田さんが個展「花と空」
海南市下津町の画家・池田悠希さん(27)の展覧会「花と空」が27日まで、和歌山市広道のギャラリーTBで開かれている。
池田さんは12歳から海南市の絵画教室「アトリエ7つの音」に通い、現在も同所で創作に励んでいる。
池田さんは草花に宇宙の営みを感じ、日本画の顔料である岩絵の具を使って洋画の技法で表現。ハスやスイレン、ツバキなどを題材に、3号から50号の作品20点を展示している。
このうち「空とつながる日」は鮮やかな青の水辺に咲くスイレンを描いた作品。空を映す水辺に佇む花の姿に引かれたという。
その他、「光に向かう」「風の流れ」「誘われて」「目覚め」など、ひっそりと咲く花の美しさを静かに見つめた作品が並ぶ。
淡くまったりとした独特の色調が特徴で、池田さんは「これからも下地の美しさを大切に、花と調和した作品を描いていきたい」と笑顔。「絵に『癒やされる』と言ってくれる方もいて、そんな気持ちになってもらえればうれしいです」と話している。
午前10時から午後5時まで。問い合わせはギャラリーTB(℡073・424・4502)。近くのギャラリー白石(和歌山市湊通丁南)では同会期で「アトリエ7つの音」作品展を開催している。