【AR】きい探訪27~高野町~
今週は、公開競技のゲートボール、デモンストレーションスポーツの3B体操が行われる高野町を紹介したい。
高野町は人口約3500人の町。町の約7割が標高600㍍以上の高地に位置し、傾斜度30度を超える急な斜面が多い。高野山真言宗の総本山である金剛峯寺を中心に、町内には多数の寺院が存在する宗教都市だ。
2004年の世界遺産登録を契機に世界各国からの旅行者が増え、和歌山を代表する観光地として、その名が広く知られるようになった。また、開創1200年を迎え、ことし4月2日から50日にわたって執り行われた記念大法会(だいほうえ)でも大勢の観光客でにぎわった。
お薦めしたいのは、宿坊への宿泊と修業体験だ。町内に点在する寺を塔頭寺院といい、現在117の寺院が存在。そのうち、52の寺院が宿坊を運営し、一般参拝者も宿泊ができる。戦国武将ゆかりの寺や、美しい襖絵、手入れが行き届いた庭など、寺によって歴史や特徴はさまざま。高野山内の散策、心尽くしの精進料理、早朝から読経や礼拝のお勤めをする朝勤行や、香油を塗った護摩木を焚いて祈願を行う護摩祈祷、写経体験など、数々の修業体験もできる。
非日常的な環境で心が洗われ、心身ともにリフレッシュできる高野山を実感してほしい。(次田尚弘/高野町)