弁護士会が声明 拘置所の熱中症死亡問題
7月31日に大阪刑務所丸の内拘置支所(和歌山市広瀬中ノ丁)で、40代の男性収容者が熱中症の疑いによる意識不明の状態で発見され、病院搬送後に死亡した問題で、和歌山弁護士会(木村義人会長)は12日、徹底した原因究明と対策を求める会長声明を、大阪刑務所長などに宛てて発送した。
和歌山弁護士会館で記者会見した木村会長は「拘置所は身体拘束のための施設だが、熱中症の発生が避けられない状態において被収容者を拘束しているとすれば、それは非人道的取り扱いというそしりを免れない」と指摘し、死亡した収容者の司法解剖の結果など、死因について公表を求めた。
男性が死亡した当日に50代男性、翌日に20代男性の収容者が熱中症とみられる意識不明の状態で発見されたことについて「大阪刑務所の『対策に問題がなかった』とは到底言えない」と強調した。