盛大に県選手団壮行式 わかやま国体・大会
いよいよ開幕が目前に迫った「紀の国わかやま国体」と「紀の国わかやま大会(全国障害者スポーツ大会)」の県選手団結団壮行式が8月30日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで盛大に行われ、全ての役員、監督、選手と関係者約5600人が参加。男女総合優勝や各競技、選手それぞれの目標を胸に、健闘を誓い合った。
県体育協会、県障害者スポーツ協会などが主催。観客席は選手の保護者やチームメート、各競技団体関係者らで埋まり、「夢への挑戦」などと書いた横断幕を掲げてエールを送った。
県警音楽隊と桐蔭高校吹奏楽部の力強い演奏にのせ、「くろしおブルー」のユニホームを身にまとった選手団が大きな拍手の中、堂々入場。曲は、黒潮国体の入場行進曲が当時のままの編曲で演奏された。
国歌、県民歌を斉唱し、各大会で旗手を務める国体ホッケー成年男子の坂本博紀選手兼監督(28)=和歌山市=、大会陸上競技の宮﨑郁矢選手(20)=紀の川市=に仁坂吉伸知事から団旗が授与された。
仁坂知事は「皆さん、顔が生き生きとしていて大変心強い。スローガンは『躍動と歓喜、そして絆』。精いっぱいのことをすれば栄冠の歓喜が皆さんの頭上に輝き、全国から訪れた皆さんや多くの方々と絆を分かち合う喜びも待っています。健闘を祈ります」とあいさつ。県議会の前芝雅嗣議長、県選出の石田真敏、岸本周平、門博文の各衆院議員も激励の言葉を送った。多くの県議会議員や市町村長も駆け付けた。
応援メッセージなどのビデオを上映した後、両大会選手団の代表者が登壇。国体セーリング成年の栗栖佐和選手(27)=和歌山市=は「温かい激励の言葉を頂き大変心強く、いよいよ本番だと身が引き締まる思い。一致団結し、チーム和歌山としての誇りを胸に、皆さまに勇気と希望を与えられるよう精いっぱい頑張ります」。大会フライングディスク競技の梶本美徳選手(66)=海南市=は「大会に参加される全国の障害者の皆さんと交流を深め、友情の輪を広げることを誓います」とそれぞれ謝辞を述べた。
紀州雑賀鉄砲衆、黒潮躍虎(やっこ)太鼓、国体マスコット「きいちゃん」らによる激励パフォーマンスもあった。国体は9月26日、大会は10月24日に開幕する。