ジビエ秋フェスタ 国体に合わせて初開催

紀の国わかやま国体(26日~10月6日)・大会(10月24~26日)で来県する人々に「ジビエ料理」を楽しんでもらおうと、県などは今月25日から10月26日まで、県内各地の飲食店や宿泊施設で「わかやまジビエオータムフェスタ2015」を初開催する。14日には和歌山市美園町の「T―LABO」で講習会が開かれ、参加した飲食店関係者らはジビエ料理の知識を深めた。

県と㈱JTB西日本和歌山支店和歌山ジビエプロモーションチームが主催。鳥獣害対策で捕獲した県産のイノシシやシカの肉「わかやまジビエ」の魅力を、両大会で来県した選手や観戦者に味わってもらおうと企画し、期間中は県内45店舗で和食・洋食・中華など多彩なジビエ料理が販売される。

和歌山市手平のフレンチレストラン「オテル・ド・ヨシノ」の料理長、手島純也さんを講師に迎えた講習会には、同フェスタに参加する飲食店の料理人ら約20人が参加。

手島さんは「作り手が『おいしい』と思ってジビエ料理を作ることが大切」などと呼び掛けた後、参加者の前でイノシシ肉のリエット(ペースト)、シカ肉の赤ワイン煮込みの2品を調理し、「くせが強い場合にはニンニクやスパイスを加えて調和させることができる」など、ジビエを扱う注意点やこつをアドバイスした。

期間中、和歌山市のJR和歌山駅、南海和歌山市駅、国体の総合開会式が行われる紀三井寺公園陸上競技場などに、同フェスタ参加の45店舗を一覧にしたパンフレットを設置。パンフレットには提供店の他、県が日本イタリア料理協会副会長の齊藤実シェフ監修の下、ことし8月に商品開発した加工品「ジビエソーセージ猪」「ジビエソーセージ鹿」の販売店や、ジビエ肉を扱う精肉店6店舗も紹介している。

県畜産課の近藤早央里さん(24)は「オータムフェスタを機に、国体・大会の来県者だけではなく、県内の皆さんにもわかやまジビエを楽しんでもらいたい」と話している。

ジビエ料理のこつを伝える手島さん㊧

ジビエ料理のこつを伝える手島さん㊧