国体いよいよ開幕へ 26日に総合開会式
昭和46年の黒潮国体以来、県内で44年ぶりに開かれる70回目の国民体育大会「紀の国わかやま国体」が26日、いよいよ開幕する。総合順位を競う正式競技は37競技行われ、会期前実施競技を終えた23日現在の和歌山の成績は天皇杯9位(390・5点)、皇后杯8位(221・0点)。黒潮国体では惜しくも届かなかった念願の両杯獲得へ、県勢の活躍が期待される。会期は10月6日まで。
黒潮国体は水泳、体操、柔道、相撲、馬術、ソフトボール、軟式野球、軟式庭球、ハンドボール、フェンシングの10競技で総合優勝。天皇杯は1位を獲得したが、皇后杯は大阪に届かず2位だった。
県は今国体に向けて日本トップクラスの選手、監督の確保などに取り組んできており、山口国体(平成23年度)で43位だった成績は岐阜国体で21位、東京国体で18位、昨年度の長崎国体で15位(1063点)と年々上昇。今国体では2400点を目標に1位を目指す。
会期前実施競技はセーリング成年女子、体操成年男子・女子、水泳成年男子で優勝するなど、県勢の活躍が光った。
総合開会式が行われる紀三井寺公園陸上競技場(和歌山市)は開幕を直前に控え、紀州材をふんだんに使った和歌山らしさあふれる会場にすっかり様変わり。式典には全国から約2万人の来場を見込んでおり、そのおもてなしへ準備は着々と進んでいる。
会場は国体マスコット「きいちゃん」が目印の歓迎ゲートをくぐると、紀州材の柵やミカンの木が並ぶ「森のみち」エリアを通って式典会場へ。ウッドデッキの受付エリアや、ウバメガシなどが植えられた「高野の森」も整備され、辺りにはすがすがしい木の香りが漂っている。
紀三井寺交差点から海南インターチェンジまでの国体道路沿いには、赤や黄色の花のプランター約4500個がずらりと設置され、華やかにドライバーの目を楽しませている。
総合開会式は午前11時にオープニングプログラムがスタート。総勢約1400人が出演し、鉄砲隊演武や紀州お祭り大演舞、イメージソングダンスなどを披露する。
天皇皇后両陛下ご臨席の下、午後1時半から約2800人による式典前演技がスタート。2時20分に開式し、天皇杯・皇后杯の返還や炬火(きょか)の点火、選手代表宣誓などが行われる。
荒天時は会場が紀州南部ロイヤルホテル(みなべ町)に変更になり、式典前演技などをカットしたコンパクトな式次第で行われる。当日午前6時に態度決定し、国体公式サイトなどで発表する。