ハモ鍋の振る舞い 国体会場で食文化発信

 海南市の魅力を発信する「鱧の街・菓子の街海南プロジェクト」は、同市内で開催する国体競技会場で「ハモ鍋」を振る舞う〝おもてなし〟を行っており、地元の食文化をおいしくPRしている。高津の県ライフル射撃場では、ライフル射撃が開幕した27日に行われ、用意した約300食は30分で完食となった。

 同市の戸坂漁港で捕れたハモは、昔から京都や大阪の料亭で重宝され、「戸坂のハモ」として親しまれてきた歴史がある。また、県の優良県産品「プレミア和歌山」に認定されている。

 海南飲食業組合の組合員らでつくる同プロジェクトの「鱧グループ」が、名産のハモを多くの人に味わってもらおうと実施。振る舞い1回にハモ約20匹を使用しているという。

 この日も、ハモの骨とあらでだしを取り、みそで味付けした鍋が会場で煮込まれ、湯引きしたハモと一緒に提供。振る舞いが始まると、来場した選手団や観戦者が列をつくり、舌鼓を打っていた。

 ハモ鍋の振る舞いは10月3日、銃剣道が行われる大野中の市総合体育館でも行われる。午前11時から、先着300人分を用意する予定となている。

選手団らでにぎわうハモ鍋の振る舞い

選手団らでにぎわうハモ鍋の振る舞い