達磨画130点並ぶ 根来の渋田さん個展

墨で描いた達磨(だるま)が並ぶ、岩出市根来の渋田忠三さん(75)の初めての個展「忠龍の達磨画展」が12日まで、根来の古民家アートスペース紀の川で開かれている。

渋田さんは旧中津村(現日高川町)出身の元警察官。自分の落ち着きがない性格を変えたいと、昭和55年に日本宗教画法学院、日本禅画家協会に入会し、達磨画を習い始めた。

雅号を「渋田法眼忠龍」(しぶたほうげんちゅうりゅう)とし、これまで35年間、達磨画一筋に描き続けている。

今回展示しているのは、扇子や掛け軸に達磨を描いた約130点。ことし制作した物が中心で、それまでの作品はほとんどを友人に譲ったという。力強い目の達磨画には「夢」「感謝の心」など、渋田さんの伝えたいメッセージが添えられている。

渋田さんは「筆を持てる限り、達磨画を描き続けていきたい。たくさんの達磨があるので見に来ていただけたら」と来場を呼び掛けている。

開館は午前10時から午後5時まで。問い合わせは渋田さん(℡090・2103・9944)。

力強い達磨画と渋田さん

力強い達磨画と渋田さん