亀川の幼小中 5年ぶり合同避難訓練

隣接している海南市立亀川幼・小・中学校の合同避難訓練が11日、5年ぶりに行われ、園児と児童生徒合わせて約720人が一斉に中学校裏にある且来八幡神社へ避難し、巨大地震による津波に備えた。

5日の「津波防災の日」にちなみ海南署と連携して実施。訓練は紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9・0の南海トラフ巨大地震を想定した。

地震発生と大津波警報の発表を知らせるアナウンスが流れると、子どもたちは園庭や運動場に1次避難し、より高台へと中学校裏の同神社に2次避難。中学3年生は幼稚園まで園児を迎えに行き、手をつないで神社の坂道を歩いた。署員や教員は避難路の安全を確認しながら子どもたちを誘導した。

終了後、同署警備課の極田佳寿課長と亀川中の熊代秀至校長が講評。亀川小校長でもある土居久起園長は、中学3年生に「園児は中学生を頼りにする。もしもの時はよろしくお願いします」と呼び掛けた。

園児の手を引いた樋口雄平君は「本番は焦ってしまうと思うので、きょうの訓練を生かしたい」。服部瞳さんは「幼稚園の子を守る責任を感じました」と話していた。

園児の手を引いて神社に向かう中学3年生

園児の手を引いて神社に向かう中学3年生