高齢者に運転免許の自主返納を周知 県警
高齢ドライバーの事故を抑止しようと、県警は高齢者宅を訪問して運転免許証の自主返納制度の周知に努めている。
和歌山東署は13日、管内の高齢者宅を訪問。視覚機能や反射神経の低下、運転時に道路標識の見落としなどがないかを質問し、危険がありそうな場合は免許証を返納するよう勧めた。
同署管内で運転免許証を所持している85歳以上の高齢者は503人(同日現在)。そのうち最近事故を起こした約50人を「特別指導対象者」として重点的に訪問するなどし、注意を促している。
県警が発表した、ことし上半期の資料では、県内の免許保有者人口は4年前に比べて5561人減の68万451人とほぼ横ばいながらも、高齢者の免許保有者数は3万154人(約2割)増の16万8722人となっており、ドライバーの高齢化が顕著に表れている。高齢者が関わる事故件数は年々、減少傾向にあるものの、全事故の31%に高齢ドライバーが関わっており、県警は「加齢に伴う身体機能の低下を自覚し、余裕のある安全運転を心掛けてください」と呼び掛けている。