西部こども園整備へ 海南市議会に工事費

海南市議会11月定例会は26日に開会し、市は予算6件、条例6件など計16議案を提出した。平成27年度一般会計補正予算案は6億4701万2000円の増額。日方の旧市民病院跡地に新設する「(仮称)西部こども園」の建設工事費に4億4130万円を計上している。

市は園児数の減少をはじめ、低年齢時保育や一時保育といった多様化する保育ニーズ、保育施設の老朽化に対応するため、黒江、日方の2幼稚園と室山、日方の2保育所を同こども園に一元化。本年度中に旧市民病院を取り壊し、建設工事を29年度までに行い、30年4月の開園を目指している。今回の補正を含めて総事業費は18億26万9000円となる。

新施設の概要は、鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積3530平方㍍)で定員270人。1、2階に教室、3階に遊戯室を設ける。遊戯室には備蓄倉庫を設置する他、屋上(地上14㍍)は津波緊急避難所として活用する。さらに、子ども支援センター、病後児保育室を併設する予定にしている他、通園バスの運行を検討している。

一般会計補正予算案ではこの他、謝礼品の拡充やクレジット決済の導入を取り入れるなど10月からリニューアルした「ふるさと海南応援寄付金」事業に4158万1000円▽野尻山公共残土処分場整備工事費に3770万円▽紀の海広域施設組合負担金に3036万9000円▽個人番号カード発行に係る住民基本台帳システムの追加整備に要する経費に291万円――などを計上している。

会期は12月18日までの23日間。一般質問は1~3日を予定している。

撤去作業が進められている旧市民病院跡地

撤去作業が進められている旧市民病院跡地