打田タイガース3連覇 ヤングリーグ春季県予選

 ヤングリーグ全日本少年硬式野球連盟の第20回春季大会県予選がこのほど、新宮市のくろしおスタジアムで行われ、和歌山打田タイガースが3連覇を飾った。準決勝では和歌山ビクトリーズを5―3の逆転で破り、決勝の和歌山ライオンズには、好機を生かす果敢な攻めと投手陣の完封リレーで8―0(5回コールド)と圧勝。来年3月に岡山県・倉敷マスカットスタジアムで開催される全国大会の切符を手にした。

 ◇準決勝

ビクトリーズ 2 1 0 0 0 0 0 3
打田タイガース 0 2 2 0 0 1 X 5

 ◇決勝

ライオンズ 0 0 0 0 0 0
打田タイガース 0 4 3 1 X 8

 準決勝は打田タイガースにとって、開始早々から厳しい展開となり、ビクトリーズに初回、4連打を浴び2点、2回にも1点を奪われ3点を献上した。 打田タイガースの反撃は2回、相手内野陣の失策をきっかけに1死満塁を攻め、代打河本の中前適時打で2点を返した。続く3回には1死から、主将松田の左中間を破るクリーン安打を足掛かりに1死満塁とし、宮本の中前、河本の左前へ運ぶ2本の適時打で2点を加え、一気に4―3と逆転した。

 勝ち越してからは、投手陣が奮起、4回以降ビクトリーズ打線を2安打に抑え零封。リードを守り切った。

 決勝は序盤から、打田タイガースの打線が爆発。2回には稲垣、樫葉、小原の3連打を含む打者一巡の猛攻で4点を挙げ、主導権を握った。3回には相手投手の乱調から好機をつくり3点、4回にも1点を追加した。

 大量得点に支えられ先発のマウンドを任された林は、4回まで3安打を許したものの要所を締め、最終回救援した友部とともに、ライオンズ打線に得点を許さなかった。

 3年連続の全国大会出場を決めた打田タイガースの平松監督は「このチームは先攻逃げ切り型かもしれない。県大会では打ってほしいところで、得点に結びつけることができた。守りではエース不在という課題もあり、春までにしっかり鍛え、攻守ともにチーム力を向上したい」とした。松田主将は「準決勝では得点を許したが、チーム打撃で挽回できた。全国でも打ち勝ちたい」と力を込めた。打田タイガースナインは次の皆さん。

 代表=羽端久晴▽監督=平松弘次▽コーチ=大日向真一、中村慎吾▽主将=松田崚佑▽橋本進太郎、坂ノ上稔也、杉本裕太郎、小原一馬、国松舜矢、服部弥輝、河本竜弥、東佑哉、吉田知城、宮本拓、南村郁杜、樫葉雅伊、松本翔、坂田亘祐、友部颯太、稲垣和真、林直城、阪口崚哉、畑山杏佑、岡野由莉、中村仁、山本一樹、岡本尚輝、宮本泰志