「梅システム」の世界農業遺産認定なるか

「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産(GIAHS)認定に向けて、仁坂吉伸知事は15日、イタリア・ローマで開かれる国連食糧農業機関(FAO)「GIAHS運営・科学合同委員会」で、同システムの最終プレゼンテーションを行う。同委員会の審議を経て、同日午後(現地時間)に認定の可否が発表される。

同システムは、約400年にわたり礫(れき)質の斜面を活用して自然と共生し、高品質な梅を生産してきた農業システム。世界農業遺産認定に向けて、昨年5月に推進協議会を立ち上げ、ことし1月にFAOに申請書を提出。5月に同委員会の委員3人が現地調査を行った。

仁坂知事は同協議会顧問の坂本登県議、小谷芳正みなべ町長、真砂充敏田辺市長と共に13日に日本を出発し、15日午前(現地時間)に委員会に臨む。仁坂知事は「みなべ・田辺の梅システムは世界農業遺産の考え方にぴったりなもの。世界中の人にアピールして認めてもらえるよう、精いっぱい頑張ってくる」と意気込んでいる。

和歌山以外に国内から同時に申請している宮崎、岐阜の両県知事もプレゼンテーションを行う。