地元の魅力を詰め込んで すさみ町地域振興交流施設

紀勢自動車道すさみ南インターチェンジ(IC)の程近くにオープンした「道の駅すさみ」の地域振興交流施設を紹介したい。

地域振興交流施設は、すさみ町の地域情報発信と町内で生産される農林や水産、それらの加工品などの販売を通じて観光や産業の振興を図ろうと、9月5日にオープン。風光明媚(めいび)な熊野枯木灘海岸県立自然公園を一望できる高台に位置し、広域防災拠点として位置づけられている。

施設には、地元の食材を使った料理を提供するフードコートや、土産品や産直の農作物を販売するショッピングコーナー、特産品のサンマずしなどの製造を体験できる「ふるさと体験コーナー」があり、指定管理者の信濃路(和歌山市)が運営する。町観光協会の案内所も併設し、すさみエリアの情報発信基地となっている。

物産販売コーナーで愉快な土産品を見つけた。和歌山南漁協が販売する「するめーる」をご存知だろうか。特産品であるスルメイカを乾燥させ、真空パックにしたものを定形郵便で送付できるようにした商品。送付先の住所やメッセージを記載できる封筒に入っており、92円切手を貼れば送付できる。通常用、暑中見舞い用、年賀用の3タイプがあり、食べられる絵はがきとして、観光客のみならず私たち県民もサプライズなあいさつ状として活用できそうだ。

レストランコーナーでは、地元の海の幸を堪能できる海鮮丼やしらす丼、伊勢エビの天丼など、この地ならではの食事が楽しめる。道の駅すさみの駅長を務める井谷さんは「地元の良さを詰め込んだ施設。近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください」と呼び掛けている。

今月12日、すさみ南IC以南の「すさみ串本道路」(すさみ町江住―串本町サンゴ台、19・2㌔)の事業着手式が行われた。完成時期は未定というが、紀南エリアの災害対策や観光振興のため早期開通を期待したい。

すさみ町地域振興交流施設

すさみ町地域振興交流施設

(次田尚弘/すさみ町)