トルコで2000人熱狂『海難1890』プレミア

串本町などを舞台に、日本とトルコ合作で両国の友好の絆を描いた、現在公開中の映画『海難1890』(東映)が25日(現地時間)、トルコで公開を迎えた。

公開前夜の24日(日本時間25日早朝)には、イスタンブールで2000人以上を迎えてプレミアイベントが行われ、田中光敏監督をはじめ、主演の内野聖陽さんや忽那汐里さんが出席。同国のアフメト・ダウトオール首相や、マヒル・ウナル文化観光大臣らも参加し、国を挙げての盛り上がりとなった。

トルコでは300スクリーンでの上映が決まっており、邦画でこれほど大きな規模での公開は初めてという。

上映中、トルコが日本人を助けるために飛行機を出す際、パイロット全員が搭乗を志願したシーンでは、会場から拍手や歓声が起こった。

内野さんは「一体感があって、トルコ人になったような感覚で映画を見てしまいました。日本とトルコの友好の証のような作品ができて本当にうれしい」、忽那さんは「いち早くトルコの方に見てほしかった。期待の声をたくさん聞いて興奮しています」と話した。
映画を見たトルコの観客からは「この映画をきっかけに、日本への興味がさらに生まれた」「映画をつくったスタッフやキャストに感謝します」など、絶賛の声が寄せられた。