子どもシェルターに理解を 24日にシンポ

虐待などにより家庭に居場所を失った子どもを一定期間保護する「子どもシェルター」の取り組みについて理解を深めるシンポジウム「子どもたちのSOS―今私たち大人にできること―」が24日午後1時から4時半まで、和歌山市の県民文化会館小ホールで開かれる。同市でシェルターを運営するNPO法人子どもセンターるーも、県が主催。

子どもシェルターは、児童相談所の対象外となる18、19歳を含め、既存の児童福祉施設などで受け入れが困難な未成年者のための緊急避難場所。弁護士とスタッフが子どもをケアし、意思を尊重しながら、家庭復帰や里親委託、他施設への入所など、その後の生活の可能性を探り、支援する。

るーもは、全国8番目、政令市を除く中核市規模で初のシェルターとして平成25年10月に開所。

今回のシンポジウムは2部制で、1部はパネルディスカッション「子どもシェルターの取り組みとこれから」。るーも副理事長で相愛大学名誉教授の桑原義登さんをコーディネーターに、パネリストとして、永井真理子さん(元県子ども・女性・障害者相談センター)、松木正惠さん(るーも理事、和歌山信愛女子短期大学非常勤講師)、伊藤あすみさん(るーも理事、弁護士)と、平成16年に開所した全国初の子どもシェルターを運営する社会福祉法人カリヨン子どもセンターのスタッフが意見を述べ合う。

2部は、県立桐蔭高校演劇部が、子どもシェルターをテーマにした創作演劇を上演する。同校演劇部は、26年2月のるーも開所記念シンポジウムでも創作演劇を発表。今回も、シェルターの役割などをるーもの弁護士らに聞き取りし、準備を進めている。

シンポジウムは参加無料、申し込み不要。手話通訳あり。一時保育は10日までに予約する。

予約や問い合わせはるーも事務局(℡073・425・6060)。

今回も桐蔭高演劇部が創作演劇を発表する(26年2月)

今回も桐蔭高演劇部が創作演劇を発表する(26年2月)