奈良県境~和歌山市75分短縮 京奈和延伸で
昨年9月12日に開通した京奈和自動車道・紀北西道路(紀の川インターチェンジ=IC=~岩出根来IC間、延長5・7㌔)の整備効果と交通状況について、時間短縮や周辺施設の入り込み増などにつながっていることが和歌山河川国道事務所のまとめで分かった。
京奈和道の開通区間の延伸により、和歌山・奈良県境~和歌山市間の所要時間は、開通前(平成17年センサス)の140分から65分へと75分短縮した。
「紀の国わかやま国体」開催時には、紀の川市、岩出市の国道24号周辺の競技会場に延べ約3万4000人が来場したが、関係者の移動には京奈和道が利用され、同国道に大きな混雑はなく、国体の円滑な運営に貢献した。
紀北西道路の開通後、「道の駅かつらぎ西」では、入り込み客数が開通前の月7400人から1万4900人へと倍増した。
今回開通区間の一日当たりの交通量は平日約1万900台、休日約1万2600台。隣接区間(紀の川東IC~紀の川IC)の交通量は、平日約1万6200台と約3割、休日約1万7900台と約4割それぞれ増加した。
京奈和道は京都、奈良、和歌山の拠点都市を結び、近畿圏の環状道路を構成する延長約120㌔の高規格幹線道路。観光振興を支援するとともに、地域活性化に資する路線として期待されている。
平成28年度には岩出根来IC~和歌山ジャンクション(仮称)間の延長6・5㌔が開通予定で、阪和道と接続される。また奈良県の五條北IC~御所南IC間も同年度開通予定。