わかやまジビエフェスタ 県内80店で開催

 県産ジビエ(狩猟肉)を使った料理を県内の飲食店やホテルなどで提供する「わかやまジビエフェスタ」が2月1日から始まる。期間は29日まで。今回は飲食店・ホテルなど71店と精肉店9店が参加し、同事業が開始された平成23年度の2倍近くまで増加し、盛り上がりを見せている。県は、参加店を掲載した冊子を県庁や各振興局、JR和歌山駅や南海和歌山市駅などで配付し来店を呼び掛ける。

 県と㈱JTB西日本和歌山支店などによる「和歌山ジビエプロモーションチーム」の事業。毎年2月に「ジビエウィーク」として開き、今回からイベント名を刷新した。

 開催を前にした28日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で、報道関係者対象の試食会を開催。7店が参加し、イノシシを使ったバジルライスやオムライス、煮込み料理などの他、イノシシとシカのソーセージなど各店が趣向を凝らした料理を紹介した。調理されたジビエ肉は、一般的に想像されがちな臭みはなく、肉の旨みを凝縮したような味わいが感じられる。

 参加店を代表してあいさつした同ホテルの秦祥茂洋食料理長は「ジビエ料理が身近になったのは、料理人としても喜び。各店の個性を楽しんでほしい」と呼び掛け、フェスタ成功に意欲を見せた。試食した県農林水産部の鎌塚拓夫部長は「ジビエの肉の味が生かされている料理ばかりで、堪能させてもらいました」と話していた。

 県が参加店で行ったアンケートによると、「ジビエ」という言葉を知っているかという質問に対し、知っていると答えた人は平成23年度は49%だったが、昨年度は77%まで上昇するなど、定着の流れにあるという。

 また、フェスタ期間中に各店でジビエ料理を食べてアンケートに答えると、抽選で100人に「シカとイノシシのわかやまジビエソーセージ」がプレゼントされる企画もある。

きいちゃんもお薦めのジビエ料理

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