県内農業支援に意欲 日本公庫の高木氏
政府が100%出資する政策金融機関「㈱日本政策金融公庫」(本社=東京)の取締役、農林水産事業本部企画管理部門長の高木隆氏(54)が28日、和歌山市福町の㈱和歌山新報社を訪問し、県内農業の6次産業化支援などに向けて強い意欲を示した。
来県は、県内農家視察の一環。高木氏は昭和59年に大蔵省(現・財務省)に入省。平成24年に福岡国税局長、25年に福岡財務支局長に就任し、26年から現職を務めている。
農林部門の県内の融資状況について高木氏は、農産物の輸出も手掛ける農家の事務所建築や果汁飲料製造農家の設備投資などを支援している事例を挙げ、融資を受けて成長している農家も多数あることを紹介した。
県内農業が目指すべき今後の方向性については「現在ある農産物や6次産業化の商品の品質をさらに向上させ、流通に乗せていくことが必要」と述べ、支援の在り方について、「農家とコミュニケーションを密に取りながら、金融と経営の両面から支えていきたい」とした。