創立5周年を祝賀 関西吟詩文化協県連合
公益社団法人関西吟詩文化協会県連合会(湯崎慧月会長)は11日、和歌山市の県民文化会館小ホールで創立5周年記念大会を開き、節目を祝った。
同連合会は平成16年、和歌山市と御坊市、日高郡の会派によって、前身となる紀北地区連合会を結成。その後、新宮市の吟詠会にも呼び掛け、22年12月に設立した。現在は華博会、華城会、慧詠会、快川吟詠会、哲川会、哲皚会、晴友吟詠会の7会で運営されている。
記念大会は「温故新生・継承への更なるチャレンジ!」をテーマに、総本部役員や大阪地区連合会からも来賓を迎えて開かれた。
式典には尾花正啓市長も出席し、辻博堂大会委員長が「吟界は高齢化と会員の減少という大きな問題に直面している。この5周年を契機に、詩吟の普及と会員の増強に努めていきたい」とあいさつ。
同協会総本部の山口華雋会長らが祝福の言葉を贈り、湯崎会長が「詩吟を通して学んだことを次の世代に伝える義務がある。この大きな目標に向かって努力したい」と謝辞を述べた。
この他、舞台では会員や来賓ら約180人が漢詩や和歌などを朗々と吟詠した。構成吟「源平を偲ぶ」では、詩舞真流の家元・吉田靜萌さんらが特別出演。ナレーションや映像を交えながら、源平の戦いや栄枯盛衰、興亡の歴史を壮大に吟じた。