個性豊かな大作 22日まで新制作和歌山展
新制作和歌山の会(坂口卓平代表)の展覧会「新制作に集う和歌山の仲間たち展」が22日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。
母体となる新制作協会は昭和11年、猪熊弦一郎や小磯良平らの青年画家が自由と純粋さを求めて創立した全国的な団体。和歌山の会は故・児嶋義一氏を中心に平成16年に結成された。
9回目となる今回は秋の新制作展や春の関西新制作展などに入選した7人が、大作を中心に油彩やアクリル画など16点を展示している。
作品は、爽やかな青色で描かれた坂口代表の詩情漂う「貝の詩」、音楽のある空間を柔らかに表現した片山郁子さんの「風歌」や、プリンの形に富士山を重ね、環境破壊など社会に向けたメッセージを込めた保富仁之さんの「悲しみの冨嶽」など。
イタリアの街をボールペンやペンで微細に表現した「わたしのVenezia(ベネチア)」を出品している藤谷万里子さん(67)は「それぞれのテーマは一貫していますが、表現はどんどん変化していますよ」とにっこり。「モダンで個性的、バラエティーに富んだ作品を楽しんでいただければ」と話している。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。