善明寺の強盗逮捕 2人に県警本部長賞誉

20日に和歌山市善明寺のコンビニエンスストアで発生した強盗事件の解決に貢献したとして、県警の直江利克本部長は24日、県警本部で、和歌山北署地域課楠見交番の森岡季彦巡査部長(31)と坂本充希巡査(19)に本部長賞誉を授与した。坂本巡査は、警察学校を卒業し、1月末に配属されたばかりで重要事件の容疑者逮捕に関わるという、県警史上でも極めて異例の栄誉に輝いた。

坂本巡査と指導役の森岡巡査部長は20日夜、共に和歌山市大谷付近をパトカーでパトロール中、無灯火で走る自転車の男を発見。20㍍ほどの距離まで近づくと、この日の未明に発生した強盗事件の容疑者の特徴であるニット帽や容姿、自転車の色などが男と酷似していることに2人は直感的に気付いた。

指示を受けた坂本巡査が先に男を呼び止めた後、2人で職務質問を開始した。了解を得て自転車の籠に入っていたリュックの中身を確認。男が突然襲ってくる可能性もあるため、手の動きや目線に注意しながら調べ、刃体約16㌢の包丁の所持を確認したことから銃刀法違反容疑での逮捕につながった。その後の調べで男は、強盗事件の犯行も認めた。

森岡巡査部長は「周辺自治会関係者や高校生からも感謝の言葉をもらい、うれしく思っています」、坂本巡査は「刃物が出た時は『やっぱり』と思いました。今後も治安維持のために頑張ります」とそれぞれ喜んでいた。

本部長賞誉を受けた(左から)森岡巡査部長、坂本巡査と直江本部長

本部長賞誉を受けた(左から)森岡巡査部長、坂本巡査と直江本部長