東京芸大の学長に バイオリニスト澤さん
和歌山市出身のバイオリニストで東京芸術大学音楽学部長の澤和樹さん(61)が、同大の次期学長に就任することが決まった。宮田亮平現学長の任期満了に伴うもので、新学長の任期は4月1日から平成34年3月31日までの6年間。
同大は1日、学長選考会議を開催。澤さんの選考理由について、すでに音楽学部長として大学改革を先導し、リーダーシップを発揮していること、世界最高レベルの国立総合芸術大学を実現していける人物であることなどから、学長に最適であるとしている。
澤さんは4歳からバイオリンをはじめ、昭和54年に同大大学院を修了。第42回日本音楽コンクール第3位をはじめ、イザイ・メダル、ボルドー音楽祭リサイタルで金メダル、ミュンヘン国際コンクール(バイオリン=ピアノ二重奏部門)第3位、県文化賞など数多くの受賞歴があり、国際的に活躍している。
また、平成26年には県立図書館(同市西高松)の音楽監督に就任し、館内の中規模ホール「メディア・アート・ホール(MAh!)」の音響整備や、演奏会の企画などに取り組み、県の音楽文化の発展、振興に貢献している。