初の女性副署長が誕生 県警春の人事異動
県警は14日、春の第1次人事異動(25日付)を発表した。対象は、警部以上の警察官と同相当職以上の職員。異動規模は、配置換えや昇任が282人(警察官242人、職員40人)となり、前年より87人多いが、前年は紀の国わかやま国体の開催を控えた時期で異動を抑制したため、今回は例年並みの規模となった。退職者は25人。
今回の主な特徴は、直面する緊急課題への対応として、人身安全関連事案の対処体制を強化するため、本部の捜査1課に1人、機動捜査隊に3人、警察署3署(有田、田辺、白浜)に各1人を増員。特殊詐欺対策強化のため、捜査2課に3人を増員する。
サイバー空間の脅威に対する総合対策推進のための体制強化では、生活環境課長をこれまでの理事官から参事官に格上げし、生活安全、警務、刑事、交通、警備の各部内にも指揮命令できる体制にした他、サイバー犯罪捜査特別研修生制度を創設し、パソコン解析などの能力向上のため、民間企業などで1年間、若手警察官5人の養成研修を行う。
女性活躍の職場作り
県警が近年強化している「女性が活躍できる職場づくり」では、警察官同士で結婚した夫婦を同じ勤務地となる大規模署に配置し、子育てなどがしやすい勤務環境の向上を図る全国的にも先進的な取り組みを行う。さらに、女性初の副署長として、平成25年に県警初の女性警視になった大野薫警視(47)が和歌山北署副署長に着任する。
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警部補以下の警察官と同相当職以下の職員が対象の第2次異動は、前年より67人多い633人(警察官565人、職員68人)を予定。日程は、第1次と同じ14日に職員、18日に警察官の異動が内示され、発令はいずれも4月1日付。