統一候補なるか 市民連合が由良氏を擁立
今夏の参院選県選挙区(改選数1)に向け、市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」(代表=豊田泰史弁護士)は16日、同会メンバーの弁護士・由良登信氏(63)を野党統一候補とするよう民進、共産、社民の各党に要請していくと発表した。
同会前身の「安保法制の廃止を求める和歌山の会」は昨年末、①安保関連法の廃止②集団的自衛権の行使を容認した閣議決定の撤回③日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すこと――の政策を実行する統一候補を擁立しようと、民主、共産、社民、維新(当時)の県内4党に申し入れ、候補者を模索してきた。
和歌山市内で記者会見した豊田代表は「市民が選んだ候補者を各政党が支援するという新しい流れを生み出していきたい」。民進、共産とも新人候補の擁立を発表しているが、「(両党が候補を)下ろさないという想定はしていない」と自信を見せた。