暗算十段に市内最年少合格 小6髙井さん

全国珠算教育連盟(全珠連)が主催する暗算検定試験で、和歌山市立有功東小学校6年の髙井月美さん(11)=和田そろばんスクール=が十段に合格した。市内最年少での快挙に、喜びと驚きが広がっている。

髙井さんは3月に和歌山市内で行われた第372回全珠連主催段位暗算検定試験に挑戦し、4月に十段合格の吉報が届いた。県内の十段合格者は5人目。

同検定は文部科学省が後援する検定試験で、級位と段位の試験がある。級位は1~10級、段位は準初段~十段。検定試験では、足し算と引き算を行う見取暗算、割り算を行う除暗算、掛け算の乗暗算の3種目の計算をそれぞれ30分で40問解く。点数によって段位が上がり、十段の合格基準は、200点満点の3種目で各190点以上となっている。

髙井さんは十段合格に向けて、3種目の問題を毎日1時間以上解いてきた。暗算している時は、数字を見ていると頭の中に答えが浮かんでくる。問題の解答を書きながら、すでに次の問題を頭の中で計算していると髙井さんは説明する。

検定試験の当日は会場に約50人の受験者がいて、その静けさと雰囲気に緊張したが、試験が始まるとスムーズに問題が解けたという。

髙井さんは「試験が終わったときはあまり受かる気はしなかったけど、合格したと聞いたときはうれしかった」と驚きと喜びを話す。次の目標はそろばんでも十段を目指すこと。将来は「上手に教えられるそろばんの先生になりたい」。

合格証書を手にする髙井さん

合格証書を手にする髙井さん