岩出に最大規模の倉庫 三菱冷熱システム
三菱電機㈱冷熱システム製作所(和歌山市手平)は15日、外部倉庫10カ所を集約した同社専用倉庫「岩出物流センター」(岩出市根来)の稼働を開始した。投資額は、㈱渡辺産業運輸(本社=和歌山市西田井、渡辺勝年社長)との10年間の賃借契約で約32億円。
同製作所は、業務用空調機器や産業冷熱機器の事業拡大に伴う生産スペース確保のため、これまでは製品や資材の保管スペースを、大阪府岸和田市や和歌山市、海南市の外部倉庫計10カ所に分散。
物流効率が低下していたことなどから、平成26年から倉庫集約の計画を進めていた。今回、県内最大規模の倉庫の使用により、倉庫間の輸送削減や資材の集中保管、生産ラインへのジャストインタイム供給、完成品の出荷機能付与などが可能で、物流の合理化や効率化を図る。
立地場所は、京奈和自動車道の岩出根来インターチェンジ付近。建物は鉄骨造の地上2階建て。建物面積は1万5775平方㍍(延べ床面積2万9106平方㍍)。倉庫屋上一面に1・8メガ㍗の太陽光発電システムを備えている他、倉庫内は全てLED照明、屋根の二重化による暑熱対策など、環境への配慮が行われている。