参院選公示後初の休日 各候補の訴え加熱
7月10日投開票の参院選は26日、公示後初めての日曜日を迎え、和歌山選挙区と県関係の比例区の各候補は、個人演説会や選挙カーでの遊説、街頭演説など、精力的に選挙運動を展開した。この日の気温は日中25度を超える夏日を記録。各候補は、夏の暑さとも戦いながらマイクを握り、声を振り絞って支持を訴えた。
【和歌山選挙区】幸福実現新人の西本篤候補(46)は、午前は和歌山市を、午後は紀の川市などを回り、紀北筋を中心に支持者回りや街頭演説などを実施。憲法を改正して国防力を強化することや、消費税率を5%に引き下げ、景気回復を図るなどの政策を訴えた。
野党統一候補として戦う無所属新人の由良登信候補(64)=共産、社民、生活推薦=は、和歌山市の楠見東、砂山、河西各小学校で、共産新人の比例区、坂口多美子候補(40)との合同個人演説会に出席。現行憲法の堅持や安保法制廃止などを訴えた。
自民現職の鶴保庸介候補(49)=公明推薦=は、党の要職にあるため、県外候補の応援で一時、選挙区を離れた。田辺市内で陣営は選挙カーを走らせ、阪和自動車道の延伸や拡幅などの実績、民泊の推進、中古住宅市場の活性化などを示して支持を訴えた。
【比例区】県が地盤の坂口候補は、由良候補との合同演説会で、非正規労働者増加による実質賃金の低下や、低賃金による貧困家庭の問題などを中心に、政府の政治方針を批判。生活者支援の政策を示した。
自民元職の大江康弘候補(62)は朝、社会人草野球チームの日曜大会開幕式に出席。その後は、和歌山市のJR和歌山駅や直川地区などで街頭演説し、防災強化や景気対策などの政策を訴えた。