リーヴォ9戦無敗 采配的中し逆転で連勝
関西サッカーリーグ1部は25、26の両日、各地で第9節の4試合があり、ホームのアルテリーヴォ和歌山は26日、和歌山市の紀三井寺補助競技場で京都紫光クラブと対戦。0―1で折り返した後半に3点を奪い、前節に続く逆転勝ちで連勝を飾った。
指揮官の采配がズバリとはまった。チャンスをものにできなかった前半とは異なり、途中出場した3選手がそれぞれゴールを決めた。
前節同様、前半に先制点を許し、ビハインドで迎えた後半、先発のFW志摩邑を下げ、けがから復帰したFW澤野を投入。攻撃の起点となり、試合の流れを引き寄せた。
後半13分、その澤野が早速結果を残す。MF白方からのパスを受けると、右足で豪快に振り抜きネットを揺らした。逆転を狙うリーヴォは疲れの見えてきた前線の選手に代えてMF矢澤、MF松尾を続けて投入する。すると40分、澤野からパスを受けた矢澤がゴールキーパーの頭上を越す芸術的シュートで逆転のゴール。さらに終了間際には澤野から左サイドの松尾へとボールが渡り、冷静にゴールへ流し込んだ。
リーグ戦序盤からゴールを量産してきたストライカーが完全復活だ。貴重な同点ゴールに加え、2つのアシストもマーク。全得点に絡む活躍に坂元監督も「澤野が入って攻撃にスピード感が生まれた。合格点。次はスタートから使える」と、この試合のパフォーマンスを高く評価。一方、先制を許し、苦しいゲーム展開であったことにもふれ、「こういうゲームをしているとJFLに昇格できない。DFラインの修正が必要」と守備の課題も口にした。
チームは勝ち点を25に伸ばし、8勝1分でリーグ首位を独走している。次節は7月2日、アウェーで阪南大クラブ(5位)と対決する。午前11時半キックオフ。