「水の国、わかやま。」 県が観光キャンペーン
「木の国」と呼ばれる和歌山の豊かな自然を育む「水」をテーマに、和歌山の魅力を発信する県の観光キャンペーン「水の国、わかやま。」が21日から来年12月31日まで展開される。水辺の景観や温泉、体験アクティビティをはじめとする観光資源をエリア別などで提案し、新たな誘客を図る。
県によると、平成25年度から行ってきた独自のプロモーションにより県の認知度は向上し、27年の観光客入り込み総数は3334万5000人(速報値)、外国人宿泊客総数は過去最高の42万8000人を記録した。
キャンペーンのガイドブックでは、白浜町の水中写真家・内山りゅうさんによる美しい和歌山の水の写真と物語を掲載。「水が創る」「水と遊ぶ」「聖なる水」などのテーマごとに水にまつわる県内の観光資源を紹介し、熊野三山や橋杭岩(串本町)、白崎海岸(由良町)などの絶景やパワースポットが次々と登場する。
さらに、良質の水が欠かせない農産物や日本酒、シーカヤックやシャワークライミングなど水のスポーツの紹介なども満載。お得なクーポン付きで10万部を発行し、京阪神地域の主要サービスエリアや近畿の道の駅などに設置している。
雑誌を中心にメディア展開も進め、名古屋以西の新聞、フリーペーパーの記者を中心に招いたプレスツアーも実施。キャンペーン専用ウェブサイト(http://www.wakayama-kanko.or.jp/mizunokuni/)では、内山さんの写真によるスライドショーなども見ることができる。
また、関連イベントとして内山さんの写真展を東京、大阪で開催。東京シティアイで9月10~13日、丸善ジュンク堂書店梅田店で同20~26日となっている。
県観光振興課は「『水』という意外性のあるテーマを切り口に、まだ知られていない和歌山の魅力を発信し、持続可能な観光地づくりを推進する」と話している。