『ねこの駅長たま』話題沸騰 小嶋社長著
7月15日に発売を開始した『ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ』(角川つばさ文庫)が驚きの売れ行きだ。全国の書店で売り切れが相次ぎ、初版1万部発売でスタートした後、2日目には2000部を重版、さらに4刷も決定。今、最も話題を集める児童文庫となっている。
角川つばさ文庫は、小学生を中心とした読者に向け、子どもたち自身が読みたい本を作ることを念頭に、古典的な名作やノンフィクションなどの作品を刊行している。
同作の著者は「たまを駅長さんにした社長さん」こと、和歌山電鐵㈱の小嶋光信社長。たまの生涯を、たまに成り代わり、心を込めて描いた。「ねこの駅長」としてたくさんの客を招き、廃線の危機から守った感動の物語になっている。紀伊国屋書店の全店和書部門売上(8月1日付デイリーランキング)で1位を獲得。同文庫編集部は「児童文庫では、とても珍しい」と、驚異的な重版状況に驚く。「これをきっかけに、より多くの子どもたちに駅長として活躍した、たまの話を読んでもらえれば」とコメントした。
作品はプロローグで始まり、「駅で生まれた子ねこ」「世界で初めて!? ねこの駅長」「未来にしあわせのバトンを」など9項目で構成。子どもの頃のたまなど、かわいい写真8点やイラスト30点が入り、見どころも満載となっている。
160㌻、本体価格は620円(税別)。執筆期間は平成27年11月から28年2月。販売は全国の主要書店で。