小倉園に鮮やかな壁画登場 和歌山高美術部
社会福祉法人哲人会小倉園(和歌山市新庄、倉理行園長)のブロック塀に、近隣の県立和歌山高校の美術部員13人が、和歌山を楽しくイメージさせる、クジラやパンダなどを色彩豊かに描いた。
高倉園長(62)が「施設に対し、地域の方にワイワイとした楽しい印象を持ってもらえるように」と同部に依頼。生徒たちは7月下旬に制作を始めた。
縦1・5㍍、横26㍍の塀の大きさを縮尺した用紙に下絵を描き、部員による投票で全体的なデザインがしっかりしている、和歌山をイメージした2種類に決まったという。2日から5日までの午前中、部員たちは連日交代しながら、ペンキでブロック塀に丁寧に描いた。
3年生の井上ちはやさん(17)、寺西桃子さん(17)は「ブロック塀はぼこぼこしているので塗りづらかったです」、「近所の方が声を掛けてくれたり差し入れなどをくれ
たりして、うれしかった」とにっこり。部長の肥田夏紀さん(17)は「大きな画面に描く経験は貴重なので、よい経験ができました」と笑顔を見せた。
完成した壁画に高倉園長は「若い感性で描かれ、最高です」と喜び、顧問の岩田邦男教諭(50)は「生徒が力を発揮できる場を地域で与えていただき、ありがたい」と話していた。