「蔵出しみかん」の貯蔵進む 海南

 海南市下津町では、 昨年12月に収穫した特産品のミカンをいったん木造土壁作りの貯蔵庫に入れ、糖や酸味のバランスを良くさせる「蔵出しみかん」の貯蔵が行われている。

 同町は「貯蔵ミカン」の産地。 ミカンを生産する下津柑橘部会が出荷するミカンのうち、約5割(約3000㌧)が貯蔵ミカンとなっている。 ミカンは木箱に収められ、 箱同士に隙間を作って通気を良くする工夫がされている。 ことしは収穫量が多い「表年」だが、開花時期の天候不順のため、 昨年より生産量は1割増程度。

 15日には同市重根のとれたて広場で、全国で販売促進を呼び掛けるキャンペーン隊の結団式も行う。 今月下旬ごろから出荷開始し、 首都圏や関西圏の他、 新潟県や北海道などにも出荷される。