知事「過去の残渣にけじめを」 医大問題
県立医科大学(和歌山市紀三井寺)の腎臓内科・血液浄化センターの前教授が、医師を派遣していた市内の民間病院などから現金を受け取っていたとされる問題で、同大学の公立大学法人の設置者に当たる仁坂吉伸知事は10日、定例会見で「責任を感じている。不祥事は見える形で対峙し、自浄する姿を監督して見守っていこうと思う」と述べた。
同大学は、平成18年4月に法人化した。仁坂知事は、「問題の件は、改革前の話で過去の残渣(ざんさ)。しかし、報道では、今も(同じような不祥事が)あるように書かれていたので、もしあるようなら、けじめをつけないといけない」とした。福祉保健部や医務課と連携しながら同大学を指導するとし「全てオープンにしたい」と述べた。