和歌の浦に幻想の光 第4回竹燈夜in妹背山
名勝和歌の浦を光で彩る「竹燈夜in妹背山」が18日、和歌山市の和歌浦地区で開かれ、かがり火や3000本の竹灯籠の明かりで、観海閣や多宝塔の姿が秋の夜に幻想的に浮かび上がった。
和歌浦の景観的価値を再認識してもらおうと、同地区で活動する五つの市民団体らでつくる実行委員会が主催。ことしで4回目を迎えた。
雨が断続的に降る空模様となったが、点火式の午後6時前後は雨が上がり、妹背山を囲むように並べられた竹灯籠に、来場者らの手で一つひとつ火がともされた。実行委員会の渋谷高秀代表は「地区の各団体の協力があってこそできるイベントです。皆さん楽しんでください」と呼び掛け、尾花正啓市長らも訪れ、点火に加わった。
玉津島神社では短歌の奉納、あしべ屋妹背別荘では名勝和歌の浦写真展や雅楽の演奏などがあり、和歌祭の御船歌も披露された。
観海閣などには子どもたちが作った手作りのイルミネーションも並び、記念撮影をする来場者の姿も多く見られた。
時折小雨が降る秋の和歌浦を来場者は静かに散策し、風光明媚(めいび)な景観を味わっていた。