14年ぶり和歌山巡業 豪栄道らにファン熱狂

和歌山市内で14年ぶりの開催となる大相撲巡業「大相撲和歌山場所」が18日、同市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、日馬富士、鶴竜の両横綱や、9月の秋場所で初優勝を飾った大関・豪栄道ら人気力士が迫力の取組を見せ、会場は訪れた大相撲ファンの熱気に包まれた。

大相撲和歌山場所実行委員会(尾崎要二会長)主催。紀陽銀行、マツゲン、湊組が特別協賛。県出身の若手力士を含む力士約160人をはじめ親方や行司らを合わせて総勢約280人が参加した。

会場では午前8時から稽古が公開され、幕内力士らが汗を流した他、「お好み」と呼ばれる幕内力士と地元の子どもたちとの稽古、握手会、地元アマチュア力士と幕下力士との対戦などが盛りだくさんに行われた。相撲甚句や打ち鳴らされる櫓太鼓も会場の熱気を高めた。

午後からは、いよいよ横綱の土俵入りと幕内の取組。尾崎会長はあいさつで、和歌山巡業実現に尽力
した日本相撲協会や関係者に感謝を伝え、「取組を間近に見て、力士にも気楽に声を掛けるなどして相撲の醍醐味(だいごみ)を味わってください」と来場者に呼び掛けた。

化粧まわしを着けた横綱・日馬富士、鶴竜が土俵入りを披露し、力強く四股を踏むと、会場からは掛け声や拍手。また、秋場所での初優勝を全勝で飾り、来場所の綱取りが期待される大関・豪栄道が姿を見せると、歓声が沸き起こった。

観覧した山﨑伊佐夫さん(88)は「大相撲はテレビでいつも見ており、遠い国から来日して頑張っている外国人力士を特に応援しています。和歌山場所をとても楽しみにしていたので、目の前で見られてうれしい」と話していた。

秋場所優勝の大関・豪栄道

秋場所優勝の大関・豪栄道